heidrich对《夜行》的笔记(1)

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heidrich (最近又回归到PC上了。)

读过 夜行

夜行
  • 书名: 夜行
  • 作者: 森見 登美彦
  • 页数: 256
  • 出版社: 小学館
  • 出版年: 2016-10-25
  • 第四夜 天竜峡

    長谷川さんとは格別親しかったわけではない。英会話のクラスは別だったし、たまに中井に誘われて集まりで言葉を交わすぐらいの仲だった。しかし不思議な魅力があったと思う。 彼女と話していると、心を見通されているように感じることがあった。それでいて彼女は余計なことを一切言わなかった。どちらかといえば内気で、自分だけの「夜の世界」を胸にひ秘めているような人だ。そういうところを俺は好ましく思っていた。 岸田は「興味深い人だね」と言った。「そういう人は『神隠し』に遭いやすい感じがする」 ・・・ それにしても皮肉なものだと俺は思った。 姿を消してからのほうが、長谷川さんは存在感を増やしたように思える。
    引自第172页

    俺は愛想が良い人間ではないが、岸田が相手だと気軽に喋ることができた。岸田はどこか長谷川さんと似ているところがあった。彼女もまた人の話に熱心に耳を傾けて、自分のことはあまり語らない人だった。
    引自第172页

    その「夜行」という連作の構想を抱いたのは、英国留学から戻った翌年だったらしい。まだ自分に力が足りないと考えて、すぐには着手しなかった。他の作品で腕を磨き、アルバイトで資金を貯め、「夜行」に挑むべきときが来るのを待ってきた。そして三年の準備期間を経て、この冬から「夜行」の旅は始まった。
    引自第173页

    2020-09-04 09:54:47 1人喜欢 回应