BASARAプロジェクト 男伊達宣言 日本では総理大臣(当時)が自らオタクと公言し、オタク文化が「クールジャパン」と祭り上げられ、脚光を浴びている。しかし一方で「『アキバ系』や『萌え』は、もううんざりだ」と言う人も少なくないのではないだろうか。最近では、悪ガキ高校生たちの青春群像を描いた『クローズ』『クローズZERO』や、不良ばかりの野球部が甲子園を目指す『ROOKIES』などのマンガ・映画・ドラマが大ヒットし、ヤンキー文化の分析を試みた『ヤンキー文化論序説』『ヤンキー進化論』が続々と出版されるなど、アウトロー文化に熱い視線が注がれている。 我が国日本の文化は、やわなオタク文化だけではない。オタク文化とは対極に位置し一線を画す、日本オリジナルの硬派なアウトロー美学の逆襲が始まったのだ。その粋で男伊達な美意識こそが、真の「クールジャパン」なのであるとここに宣言する。 この宣言は『美術手帖』2009年9月号の冒頭に掲げたテキストがもとになっている。「BASARAプロジェクト」の原型は、同号で90ページにわたり、私が監修した特集「アウトローの美学」である。この特集では男伊達の系譜として、「婆娑羅」「傾奇者」「侠客」、日本伝統刺青、デコトラ、特攻服、不良文化などが、60年の歴史を誇る美術専門誌で初めて取り上げられた。この「アウトローの美学」の領域をさらに拡大し、「BASARAプロジェクト」のコンセプトを世界に広めるためにバイリンガルのカタログと併わせ、つくり換えたのが「BASARA」展である。 画強 天明屋尚
内容(「BOOK」データベースより)
現代美術家・天明屋尚、「婆娑羅」「傾奇者」「侠客」豪華絢爛、アウトローの美学の世界。
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