「ウルトラマン」をテキストに、善悪とは何かを考察する講義を再現。
「国際紛争」「領土・民族問題」「核開発」「文明化の光と影」など、
シリーズの各作品が内包する"正義への問い"を照射。
文庫化にあたり「特定秘密保護法案」など今日的なトピックスも大幅加筆。
【目次】
プロローグ
・「怪獣」から「kaijyu」へ
・日本特有のあいまいさとポップカルチャー
・『ウルトラマン』とは何なのか
・怪獣映画の「祖」ゴジラ
第1章 「正義」と『ウルトラマン』
・正義の味方 ウルトラマン登場
・血を吐きながら続ける悲しいマラソン
『ウルトラセブン』―第26話「超兵器R1号」(脚本・若槻文三/監督・鈴木俊継)
・「正しさ」を疑う
『ウルトラセブン』―第42話「ノンマルトの使者」(脚本・金城哲夫/監督・満田穧)
・ウルトラマンの正義
第2章 『ウルトラマン』の「科学」と「自然」
・ウルトラマンと「科学」
・バルタン星人の過ち
・ウルトラマンが人間を倒す時
・科学への憧憬
・機械化=非人間化する恐怖
ほか
第3章 近代化する日本と『ウルトラマン』
・合理主義という正義
・文明的正義へのアンチテーゼとしての“ウー”
第4章 『ウルトラマン』に描かれた心の闇
・悪いのは誰か
・物言えぬ遺児の怨念
・裏切られる善意とウルトラマンAのメッセージ
・自己有用感と、すがる思い
第5章 反逆する大衆と『ウルトラマン』
・ウルトラマンメビウス――大衆という脅威
・狙われた街、狙われない街
第6章 『ウルトラマン』とナショナリズム
・秩序という名のウルトラマン
・デラシオンという宇宙正義
・怪獣使いと少年――虐げられる者
・戦争が怪獣を生む
・悲しみの沼
ほか
第7章 『ウルトラマン』正義実現へのメッセージ
・「原理主義」から「多神教」へ
・「他人の力を頼りにしないこと」――昭和のウルトラマンのメッセージ
・「与える者」から「与えられる者」へ――「光」の物語
・戦いは何のために?
『ウルトラマンティガ』――第38話「蜃気楼の怪獣」(脚本・大西信介/監督・川崎郷太)
・本当に武器を捨ててみる
・非戦の哲学
エピローグ
・果てなき「正義の味方」願望
・「正義」を求める心
2 有用 「已注销」 2019-05-28 22:23:55
读完ウルトラマンとナショナリズム之后觉得值四星,但是读完全书后还是决定打满点。以及解读ウルトラマン的书真的不算太多
0 有用 disguiser 2022-03-06 12:05:47
真是一本宝藏书啊,议论并不高深莫测,但是作为阅读文本以及剧情解读来说,实乃上品
1 有用 栋梁妈妈(伪 2021-06-12 10:07:43
在社科类里算不上什么好书,讲的也比较浅,但难得有人愿意为奥特曼做文本分析,还是有很多可以学习借鉴之处的,希望奥特曼这个ip的文本分析能多起来,不搞文本的ip么的前途啊!
0 有用 一只猫咪 2022-10-05 02:10:18 广东
很好的一本奥特曼哲学书