ベクシンスキー 1929-2005

ポーランド孤高の現代芸術家べクシンスキ（1929-2005）の

“幻想絵画”時代の精髄を選りすぐった

ベスト＆ロングセラー画集待望の新装版！！！

2013年の増補新装（PREMIUM）版を

ボリュームアップした並製普及版！！

- 追加内容 -

死の当日に描き終えたべクシンスキの絶筆ほか、

聖地となったポーランドの五つの常設美術館を紹介

その壮絶な最期から11年。

芸術家の評価はさらに高まり、ポーランド国内では絵画、写真、

彫刻、CGなど幅広いジャンルに及ぶコレクションを

常設展示する五つの聖地。

すなわちサノク歴史博物館、ヴロツワフ国立博物館、

シロンスク博物館、2016年開館のチェンストホーヴァ市立

アート・ギャラリー（ベクシンスキ第二ミュージアム）、

ノヴァ・フタ・カルチャーセンターが勢揃いした。

*本書は『ベクシンスキー』（2005）の増補新装版（2013）を改題、上製より並製に変更し追加増補しました。

*本書のポーランド人表記は旧トレヴィル版（1997）に準じていますが、増補箇所では新しい表記にあらためています。

死、腐敗、損壊。

言い知れぬ寂寥感と恐怖に支配され永遠の廃墟と化した時空。

それでも画幅にはエロスの魂だけが虚ろに木霊している。

作家は生前「死」による空虚よりも

「死にゆく間」の苦しみを恐れると語った。

彼が最も恐怖していたその最期を17箇所にも及ぶ刺し傷によって

享受しなければならず、うち2箇所は心臓にまで到達していた。

享年75歳。

『べクシンスキ作品集成I~III』も順次再刊予定。