お寺の住職とイラストレーターの二足の草鞋を履く中川学氏の初の作品集です。
Adobe Illustratorを使ったデジタル手法で和洋を問わず様々なモチーフを描き、国内だけでなく海外でも高い評価を得ています。
中川氏の大きな転機となったのは、泉鏡花の短編を題材にした個展「龍潭譚」の開催と、豪華本「繪草子龍潭譚」の自主出版でした。
鏡花の幻想的世界を描いたことで、従来のポップな画風に「妖しい」「怖い」「艶っぽい」等の情緒的表現が加わりました。これにより、怪談や幻想文学のジャンルに活動領域が広がり、時代小説の装画や挿絵など和モノを描く仕事も増えています。
また僧職との兼業という話題性もあり、地元・京都のタウン誌やイベントの仕事、寺社や仏教関係の仕事も多く手がけています。
またもう一つの話題としては、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の演説を元にした絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の絵を担当。これがロングセラーとなり、2016年のムヒカ氏来日の際にも大きく報道されました。
本作品集では、幻想文学や怪談、時代小説などの作品を主体に、「和POP」と呼ばれる和と洋が程よくバランスされた作品まで、幅広い活動を見せていきます。
※本文はバイリンガル仕様で、日本語と英語両方で楽しめます。海外の方へのギフトにもおすすめです。
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