「この陽(ひ)の当たる密室で、君と二人、生きていけたら。」
政治家の跡取り息子として生まれたものの
汚れきった大人の世界に嫌気が差していた湊(かなえ)は、
そんな境遇から彼を救うために誘拐を企(くわだ)てた。
初恋の少女・鈴(すず)の力を借りて、
父親の元から逃げ出すことに成功した。
家を継ぐことも父親に立ち向かうことも放棄して、
湊は鈴と共に最果ての地「楽園(エデン)」で暮らし始める。
誰にも邪魔されることなく、思うままに愛しあい、笑いあって、
互いのぬくもりに包まれながら過ごす二人だけの幸せな生活。
だが、そんな夢のような毎日は、
二人にとって衝撃的な知らせで突然終わりを迎えることになる――。
互いに離れたくない気持ちと厳しい現実の間で揺れ惑いながら、
二人が必死に選びとった「未来」の形とは?
感動の完結巻!
还没人写过短评呢