序章 漢語の近代
第Ⅰ部 漢語の由来と翻訳語としての確立
第1章 漢語の抽出
第2章 唐話の学習と吸収
第3章 近代知としての『博物新編』
第4章 漢訳『万国公法』から和訳『国際法』へ
第5章 近代翻訳語の宝庫 ─英華字典
第6章 蘭学以来の漢語創出 ─「- 力」、「- 性」を中心に
第7章 明治の文体に支えられて ─漢語故事・ことわざの盛衰
第Ⅱ部 中国に伝わる新語・新概念
第1章 近代欧化文体に見られる日本的要素
第2章 「同文同種」の陥穽 ─『和文漢読法』の増補と『言海』
第3章 政治小説『雪中梅』の翻訳と新漢語の伝播
第4章 社会主義思想の中国への伝播 ─『共産党宣言』の翻訳を通して
第5章 波寄せてくる日本新名詞にいかに対処すべきか─近代中国語辞書の対応
第6章 英和辞書による中国語への語彙浸透
第7章 現代中国語にどのくらいの日本借用語があるのか
第Ⅲ部 語史から概念史へ
第1章 近代漢語の出自と語史記述
第2章 漢語の出典確認の限界 ─『四庫全書』を例に
第3章 近代漢語の履歴
第4章 日本語の「気管支炎」から中国語の「支気管炎」へ
第5章 「民主」と「共和」の意味補完
第6章 「主義」の流布と中国的受容
第7章 「優勝劣敗、適者生存」 ─進化論の伝播に寄与する和製漢語
第8章 「金字塔」の由来とそのイメージ形成
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