ネタバレ厳禁症候群 ~So signs can’t be missed！~

原文摘录   · · · · · · 

• 「そんな心持ちありかよ！　もっと普通に探偵やらせてほしいわ。『絶賛』か『激怒』しかいらないとか、もうそういう極端なのはいいってば！　もっとちょうどいい、真ん中辺りでよくない？　こう、ライトでわかりやすい感じのでさ」 アイちゃんは前作『ＮＯ推理、ＮＯ探偵？』の帯の惹句を引用した。どこから持ってきてんだよ！ 「でもアイちゃん、『絶賛』と『激怒』のちょうど真ん中じゃゼロだよ。相殺されて何もなくなっちゃうよ」 ひよってんなよ！　相殺なんかしてんじゃねー！　どうすればこのわからずやを説得できるか。でもこういうときだけ、私の頭はフル回転するのだ。 「わかった！　じゃあ何だか読者への挑戦状もあることだし、バラすのはダメだけど、アピールはしよう？　ライトでわかりやすくなるし、親切でいいよね」 これでどうだ！　ふたりで何となーく強調するにとどめればいいのだ。 「そんなの、ほぼネタバレじゃないの？」 「何でさ。途中で真相見破られることはネタバレって言わないし、バレバレなのとはっきり言っちゃうのとでは全然ちがうよ。探偵なら最後までじらせよ！　それに何の意味もなく、こんなことになっているはずはないんだよ。どこかで効いてくるはずだから、それまではちょうどよくアピって隠そうよ」 (查看原文)

  木海 1赞 2019-10-03 22:20:22