第1巻は『朱子学』入門として、諸橋轍次の「はしがき」、麓保孝の「宋学に就いて」、安岡正篤の「朱子小伝」が冒頭に置かれている。以下、朱子学の先駆者、宋明清の朱子学者、及び日本の朱子学の系統的分析が描かれる「朱子学の系譜」の他、「朱子の思想学問」として伝統中国の中での朱子学の位置と、朱熹思想の各論が描かれる。具体的には、四書学、経書史に於ける朱子学の位置、そして朱熹の宇宙論・道徳論・学問論・政治論・経済論・歴史論・教育論・文芸論、また朱熹と仏教・道教・先秦諸子との関係、朱子学と一定の距離があった陸学・事功派との関係が説明され、最後に欧米の朱子学研究の現状(出版当時)が説明される。
本巻に収められた各論文は、朱子学研究者に限られることなく、広く経学史・東洋史といった異なる分野を専門とする研究者によって執筆されたものである。また研究者の国籍も、ひとり日本に止まることなく、中国の研究者からの執筆をも加えている。
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