明治37年(1904)9月1日、東京向島生れ。父は明治の文豪幸田露伴。6歳で母を失い、8歳で姉を失う。弟も大正15年に夭折した。その間東京麹町の女子学院に学びながら、父に家事や身辺のきびしい躾を受けた。昭和3年結婚。10年間の結婚生活の後、長女玉を連れて離婚。幸田家に戻る。22年、80歳の露伴を記念した雑誌「藝林かん歩」の〈露伴先生記念号〉に、「雑記」を書く。露伴逝去後『父──その死──』『こんなこと』『みそっかす』等を出版。「露伴蝸牛庵語彙」等編纂。30年長篇小説『流れる』(芸術院賞・新潮文学賞)。短篇集『黒い裾』(読売文学賞)の他『さゞなみの日記』『ちぎれ雲』『包む』『笛』『おとうと』『猿のこしかけ』『番茶菓子』『駅』『草の花』『闘』(女流文学賞)等々出版。平成2年10月31日逝去。没後『崩れ』『木』『台所のおと』『きもの』『季節のかたみ』『雀の手帖』『月の塵』『動物のぞき』がある。
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