源平の争乱、天変地異など大きな苦難があった平安末期から鎌倉時代、仏教に革命をもたらした浄土宗は、いかにして生まれたのか。なぜ浄土宗は、厳しい修行を通した仏道ではなく、庶民が誰でも簡単に手に入れられる“救い"の道を説いたのか。本書では、仏教研究で知られる著者が、民衆のために極楽往生の門を開いた法然、悪人・女人救済の仏道を説いた親鸞、「捨てる」を徹底し、踊り念仏・遊行を勧めた一遍、浄土宗・浄土真宗・時宗の浄土宗祖の本質に迫る。天災と戦乱が続いた時代に生まれた三人の教えと生き方は、社会の転換期を迎える現代の日本人に大きな示唆を与えるに違いない。
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