1976 年,東京都に生まれる。
1999 年,東京大学文学部卒業。2002 年同大学院人文社会系研究科博士課程中途退学。東京大学史料編纂所助教,専修大学経済学部准教授,慶應義塾大学経済学部准教授を経て,2020 年より現職。
現 在,慶應義塾大学経済学部教授。
専門は,日本近代史。
著作に,『明治地方自治体制の起源』(東京大学出版会,2009 年),『重野安繹と久米邦武』(山川出版社,2012 年),『町村合併から生まれた日本近代』(講談社選書メチエ,2013 年),『自由民権運動』(岩波新書,2016 年),『生きづらい明治社会』(岩波ジュニア新書,2018 年),『大人のための社会科』(共著,有斐閣,2017 年),『森林と権力の比較史』(編著,勉誠出版,2019 年),ほか。
0 有用 絜 2023-03-11 23:22:16 日本
日本近代社会の形成と展開を社会集団と市場の角度から説明。近世の身分社会の解体で、身分集団が消え、そこに包まれていた「家」小経営体が近代社会の基本的単位になった。その「家」で形成された社会集団と、「家」から(上/下の方向)離脱して周縁化した個人が登場。但し、近代の集団は、政府の公認も法律の保護もなく、駆け抜け可能な集団だった。さらに市場との関係を通じ、政治やメディアの役割も解明。日露戦後、近代社会の... 日本近代社会の形成と展開を社会集団と市場の角度から説明。近世の身分社会の解体で、身分集団が消え、そこに包まれていた「家」小経営体が近代社会の基本的単位になった。その「家」で形成された社会集団と、「家」から(上/下の方向)離脱して周縁化した個人が登場。但し、近代の集団は、政府の公認も法律の保護もなく、駆け抜け可能な集団だった。さらに市場との関係を通じ、政治やメディアの役割も解明。日露戦後、近代社会の行き詰まりは発生し、「家」を基本単位とした社会集団は自律する個人を起点として再編する可能性が提示。 (展开)