「講座ケア」刊行にあたって
はしがき
序 章 いま「ケア」を考えることの意味(広井良典)
1 ケア論の隆盛とその背景
2 個体を超えた人間理解と関係性
3 経済の成熟化・定常化とケア
4 ケアの社会化とケア政策
5 人間にとってケアとは
6 互酬性とその先:承認・宗教・ケア
第Ⅰ部 ケアの原理と社会システム
第1章 ケアと人間行動(友野典男)
1 人間関係の経済学
2 関係財とは何か
3 関係財はなぜ過小生産・過小評価されるのか
4 「われわれ思考」と「チーム推論」
5 人間関係の社会科学を目指して
第2章 「ケアと正義」の公共哲学(小林正弥
1 ケアの哲学と倫理:「異なる声」と「正義―ケア」論争
2 ケアリングと教育:女性的アプローチと「母性の本能」
3 「正義―ケア」論争と政治哲学
4 リベラリズム批判とコミュニタリアニズムとの関係
5 フェミニン・コミュニタリアニズム
6 ケアリング・コミュニタリアニズムにおける「正義とケア」の統合
第3章 ケアと完全従事社会(福士正博)
1 ケアから考える完全従事社会
2 完全従事社会の位置と理念
3 完全従事社会と脱生産主義
4 ケアの倫理
第4章 ケアの人類学(武井秀夫)
1 ケアの文化依存性
2 北西アマゾンで出会った「ケア」
3 人々の行為はケアと言えるか
4 ケアと日常性
5 社会構想としてのケアと文化人類学
第5章 経済とケアの再設計(田中洋子)
1 経済とケアの関係
2 経済とケアの分離
3 経済発展とケア環境の変化
4 経済の変化と雇用労働の相対化
5 ドイツにおける時間政策の展開
6 経済の中にケアを位置づける
第6章 地域再生・社会関係資本とケア(諸富 徹)
1 ケアを考える上で重要な関係性概念
2 中山間地域の持続可能な発展
3 資本主義経済システムの非物質主義的転回
4 「持続可能な地域発展」には何が必要か
第Ⅱ部 ケアの臨床・実践
第7章 ケアと死生観(千坂げん峰)
――樹木葬の挑戦 いのちを見つめる墓地
1 ケアとしての墓地へ
2 強制化された「ケア的」墓地
3 生きる縁をつくる樹木葬墓地
第8章 ケアと伝統文化(藤本頼生)
――祭りと講・地域文化
1 ケア論と伝統文化を考えるにあたって
2 伝統芸能・祭礼とケア
3 東日本大震災と神社・伝統文化
第9章 ケアと終末期医療(中川恵一)
――がんからケアと死生を考える
1 日本人とがん
2 がんと緩和ケア
3 日本人と現代の死
4 がん患者の死生観
第10章 ケアと補完代替医療(辻内琢也)
――ナラティブ・ベイスト・メディスンの立場から
1 多元的ヘルス・ケア・システム
2 ケアの世界に広がる補完代替医療の世界
3 ナラティブ・ベイスト・メディスンの立場からCAMを見る
第11章 ケアと看護・統合医療(川嶋みどり)
――人間が人間をケアすることの意味
1 ケアに目覚める人間
2 暮らしの中で,暮らしとともに
3 ケアの職業化
4 ケアの技術
5 現代はケアの危機か
6 看護と統合医療
7 人々のつながりを媒介するケア
第12章 ケアと環境(浅野房世)
――必要なケア,新しいケア そらぷちキッズキャンプの挑戦
1 子どものケアに必要なこと
2 日本の難病児への新しいケアの萌芽
3 そらぷちという空間とプログラム
4 これからのそらぷち
第13章 ケアと森林(上原 巌)
――森林療法の概要と地域における今後の可能性
1 森林療法とは何か:森林と人間相互のケア
2 現時点における森林療法の概要
3 山村の社会福祉施設における実践事例
4 地域の森林を住民の活動,休養の場とした新コミュニティの可能性
5 森林療法の今後の課題と展望
第14章 ケアと世代間交流・文化(多田千尋)
――東京おもちゃ美術館におけるソーシャルケアと世代間交流
1 世代間交流の場としての東京おもちゃ美術館
2 ケアとしての世代間交流と文化伝承
3 被災地支援と世代間交流
4 世代間交流とアプティケア
第15章 ケアと協同労働(古村伸宏)
――「働く」ことの人間性と社会性を結んだ労働のあり方
1 「働く」をめぐって問われていること
2 関係の創造に着目した「協同労働」という新しい働き方
3 「公共」と「コミュニティ」の創造をめぐる「協同労働」の格闘
4 「協同労働」が目指すケアフルなコミュニティの創造
第16章 ケアと都市空間(長谷川浩己)
――都市において「場所」を共有するということ
1 空間から場所へ
2 ケアという概念と「場所」
3 都市空間という「場所」
4 居場所としてのパブリック
第17章 ケアと地域のセーフティネット(中川久美子)
――横浜市における「ケア・コミュニティ」形成へ向けて
1 市民生活の変容
2「生活困難な人々」とその支援のあり方
3 予防的セーフティネットの形成と地域コミュニティ
4 ケア・コミュニティの形成に向けて:地域の資源が生み出す「地域ケア」をモデルとして
第18章 ケアと自殺対策(川人 博)
――遺族にとっての原因究明と職場の改善を図ることの意義
1 業務に関連した自殺
2 家族を自殺で失った人々の苦難
3 ケアとしての労災申請・過労死裁判
4 職場の自殺予防の抜本的強化
索 引
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收起)
0 有用 赎罪羊 2024-03-05 15:37:13 日本
读了想读的几章,大概了解情况。临床实践里没有提及预防,这是我可以下功夫的地方。