出雲国造北嶋家は、出雲大社の御鎮座と共に今日まで連綿と続く家柄である。その始祖は天穂日命とつたえる。
今回刊行する「出雲国造北嶋家文書」は、島根県出雲市の出雲大社国造家である北嶋家の中世文書の集大成である。
平成30年~令和2年度の調査により、新たに発見された「新出」の北嶋家文書を翻刻・校訂し、併せて昭和47年に重要文化財の指定を受けた文書群(「出雲国造家文書」村田正志校訂、昭和43年、清文堂出版)所収の中世文書(慶長5年以前)について、改めて原本調査を行い、翻刻・校訂し収録した。
今回、重要文化財の文書を調査中に、これらの文書の他にも、大量の未発見の文書があることがわかった。それらを調査した結果、これまで未知の文書群が発見され、解読したところ、いずれも優れた中世文書及びその写であり、中世出雲地方の実態解明に役立つ重要な史料であることが明らかになり、今回初翻刻・出版となった。
また、単に出雲大社の研究だけでなく、尼子氏・毛利氏の活動や、領国経営・統治の実例を具体的に知ることができる。
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