艶やかな着物やゴシック調のドレスを着た少女たち。
思わず息を潜めてしまうほど緻密に描き込まれた、一つ一つのオブジェクト。
細かな描写で刻まれた白黒の濃淡と、可愛らしさと妖しさが同居したような不思議な雰囲気がそこにはあります。
まるで御伽の世界に誘われるかのように、画面から目を離すことができません。
代表作20点で構成された今回の画集は、初期から近年までの作風の流れを見ることができます。
前田自身が「童話風」と話すように、幻惑的な物語性をはらみ線描の繊密さがうかがえる初期の作品。
近年は、絵から滲み出る艶かしさに心魅かれ、頻繁に描かれる妖艶でどこか危うい雰囲気を放つ少女達に見る者は魅了されることでしょう。
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