"はじめに
第一部 異形のことばたち
第一章 律令と典章―『元典章』はいかに編まれたか―
一 なぜ典章なのか
二 新集の刊記
三 律令と格例
四 奉使宣撫をめぐって
五 中書省の箚付が語ること
第二章 カアンのことばが翻訳されるまで―《盗賊が投降した際の使用人たちを良人とすること》―
一 奇妙な文体〈直訳体〉
二 朝会の模様
三 翻訳の手順
四 さまざまな訳者 さまざまなことば
第三章 地方行政を仲介する文書たち
―《賭博に関する賞金のこと》―
一 『元典章』と文書
二 『元典章』文書の体系
三 呈と申
四 牒
五 箚付
六 照刷
七 元代公文書の特性と今後の課題
第二部 政権と仲介者
第一章 モンケの聖旨をめぐって―《屠殺、狩猟、及び刑罰を禁じる日》―
一 モンケと仏教
二 モンケとカルマ= パクシ
三 〈モンケの聖旨〉の本来のすがた
第二章 カアンとムスリム―《回回が喉を掻き切って羊を屠殺し、割礼をすることを禁じる》―
一 本案件の理解をめぐって
二 回回と〈本俗〉
三 カアンはイスラーム教が嫌いだったのか
第三章 ヒツジを消費する人たち―《羊・馬・牛を抜き取る決まり》―
一 ヒツジの怨み
二 江南のヒツジ
三 ヒツジにかかる税金
四 城市に流れてくるヒツジ
第四章 宣徽院の人びと―《ニセの薬を販売することを禁じる》―
一 ニセ薬とニセ医者
二 造蓄厭魅
三 ニセ薬を禁じる真意
四 太医院使の実態
五 宣徽院の職掌
第三部 地域と交易
第一章 戸籍と〈本俗〉―《弟・妹を兄は他家に養子に出してはならない》―
一 〈斡脱〉と人身売買
二 〈過房〉と〈乞養〉
三 〈贅婿〉について
四 〈収継〉について
五 〈本俗〉について
第二章 身売りと火事と駆け落ちと―《借金の形に身売りする場合は、一年限りの契約書を作ること》―
一 「典雇男女」という問題
二 「碾玉観音」の身分関係― 郡王に属する人たち
三 〈遺漏〉とかけおち
四 江南の風俗への眼差し
第三章 江南の顔役―《職名をもたない位階官が役所を牛耳ること》―
一 モンゴル時代江南社会の〈豪覇〉
二 〈豪覇〉の手口
三 『清明集』の世界―亡宋の旧弊―
四 『元典章』の世界
第四章 モンゴルのひとたちを売りさばく―《人などを海外に輸出することを禁じる》―
一 海外禁輸品の諸相
二 売られていくモンゴル人
三 〈ヒト〉を売買する
あとがき
語彙索引
引用文書資料表
著者紹介
· · · · · · (
收起)
0 有用 白鹇 2021-08-10 19:15:21
基本是选译,偶有研究。