序文 広島大学大学院文学研究科教授 富永一登 i
総論 六朝楽府文学史考
第一章 六朝楽府詩の展開と楽府題——東晋楽府断絶後の楽府文学—— 5
第一節 楽府題と楽府詩制作 5
第二節 東晋楽府断絶以後の擬古楽府 6
第三節 劉宋中期の楽府詩 14
第四節 鮑照の楽府詩と楽府題 19
第五節 南斉以後の楽府題の作とその制作 24
第六節 結語 30
第二章 梁陳の文学集団と楽府題 37
第一節 「擬」から唱和・賦得へ 37
第二節 梁陳の文学集団における楽府題のイメージ形成 46
第三節 梁陳における楽府題のイメージの利用 56
第四節 結語 64
第三章 楽府題変遷考 ——楽府題「陌上桑」を中心として—— 69
第一節 楽府題の変遷と六朝楽府文学の展開 69
第二節 東晋以前の「羅敷古辞」とその呼称 70
第三節 「日出東南隅行」と「艶歌行」の変遷 75
第四節 「陌上桑」の変遷 84
第五節 李白「陌上桑」 88
第六節 「羅敷古辞」と楽府題「陌上桑」 90
第七節 李白徒詩中の「陌上桑」——悲愁の曲「陌上桑」—— 94
第八節 憂愁する羅敷 ——憂愁する採桑女と羅敷—— 98
第九節 結語 108
各論 六朝楽府文学をめぐる諸問題 ——鮑照を中心として——
第一章 鮑照楽府詩論 117
第一節 鮑照楽府詩の物語性 117
第二節 魏晋楽府詩の表現様式 133
第三節 劉宋楽府詩の表現様式 145
第四節 鮑照楽府詩の特質 158
第五節 結語 170
第二章 鮑照と「俗」文学 ——六朝における鮑照評価をめぐって—— 178
はじめに 178
第一節 六朝期における鮑照評価とその問題点 179
第二節 楽府文学の展開と鮑照 184
第三節 貴族から寒門へ ——楽府文学の担い手の変化—— 190
第四節 結語 193
第三章 鮑照の文学とその制作の場 195
第一節 文学と制作の場 195
第二節 王族貴族の文学サロン・讌集 ——「競作」「座興」「言志」—— 196
一、 「競作」 197
二、 「座興」 200
三、 「言志」 202
第三節 「詠懐」の制作の場 208
第四節 結語 215
第四章 何承天「鼓吹鐃歌」について ——その六朝楽府文学史上に占める位置—— 220
はじめに 220
第一節 何承天「鼓吹鐃歌」十五曲の制作時期 221
第二節 何承天「鼓吹鐃歌」十五曲の制作意図 227
第三節 東晋期以後の鼓吹曲の現状と何承天「鼓吹鐃歌」 232
第四節 六朝楽府文学史上における何承天「鼓吹鐃歌」十五曲の位置 236
第五章 崔豹『古今注』音楽篇について ——楽府解題書と擬古楽府制作—— 242
はじめに 242
第一節 作者崔豹と『古今注』音楽篇について 243
第二節 「崔豹解題」と擬古楽府制作 248
第三節 結語 257
附論 中国古典文学に於ける「雪」 ——東晋・劉宋期を中心として—— 261
はじめに 261
第一節 西晋以前の文学における「雪」 262
一、 『詩経』における雪 264
二、 「害悪・寒苦をもたらすもの」としての「雪」 268
三、 「豊穣をもたらすもの」としての「雪」 270
四、 「鮮潔な白色を有するもの」としての「雪」 273
五、 小結 275
第二節 東晋期の新しい傾向 ——「雪」「雪景色」自体の美を描く作品の登場—— 277
第三節 東晋末・劉宋初期の「雪」 283
第四節 結語 ——東晋期から劉宋初期に至る文学の展開—— 288
後記 295
初出一覧 297
漢魏晋南北朝楽府関係論著目録《中文篇》 (35)368
漢魏晋南北朝楽府関係論著目録《和文篇》 (19)384
書名・作品名索引 (6)397
人名索引 (1)402
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收起)
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